自社で広告運用するには?必要な体制・スキル・工数の目安
この記事の結論
- 自社で広告を運用するには、「判断する人」「手を動かす人」「計測を整える人」の3つの役割が必要です。1人で兼ねる場合は、媒体を絞るのが現実的です。
- 担当者に必要なのは、操作の知識よりも「数値から課題を選び、打ち手を決める力」です。
- 手が回らない部分は、毎日の数値チェックの自動化や、外部の経験者の伴走で補えます。
自社で広告を運用するとは、広告代理店に任せずに、自社の担当者が広告の設定・判断・改善を行うことです。うまく回すには、担当者のスキルだけでなく、役割分担と計測の土台をそろえておく必要があります。
自社で広告運用するために必要な3つの役割
| 役割 | 主な仕事 | 社内で担う人の例 |
|---|---|---|
| 判断する人 | 目標・予算の決定、施策の優先順位づけ | マーケティング責任者 |
| 手を動かす人 | 入稿、入札・予算の調整、レポート作成 | 運用担当者 |
| 計測を整える人 | タグ・コンバージョンの設定と点検 | 運用担当者、Web担当者 |
小さな組織では1人が3つを兼ねることもあります。その場合は、扱う媒体を絞り、判断の基準を文書にしておくことで、負担と属人化を抑えられます。
担当者に必要なスキル
- 数値から課題を選ぶ力:どの指標が、なぜ動いたのかを見て、手を打つべき課題を選ぶ力です。最も重要で、最も身につけにくいスキルです。
- 媒体の仕組みの理解:自動入札やキャンペーンの種類など、媒体ごとの仕組みを理解していることです。
- 計測の基礎知識:コンバージョンが正しく計測されているかを確認できることです。
- 社内に説明する力:結果と次の打ち手を、決裁者にわかる言葉で伝える力です。
媒体ごとの工数の目安
検索広告1媒体を月30万円規模で運用する場合、検索語句の確認や広告文の差し替え、レポート作成を含めて月20〜30時間ほどが目安とされています。2媒体になると、管理画面の切り替えや仕様の把握も加わり、単純な2倍以上の負担になりがちです(一創「Web広告の運用代行とは?」より)。
兼務の担当者であれば、まずは1〜2媒体に絞るのが現実的です。
自社運用でつまずきやすいポイント
- 毎日の数値チェックに時間を取られる:確認作業だけで手一杯になり、改善に時間を使えなくなります。
- アラートが多すぎて、何を見ればいいかわからない:ツールの通知をすべて追うと、本当に重要な変化を見落とします。
- 判断に迷っても相談できる人がいない:社内に経験者がいないと、打ち手が「なんとなく」になりがちです。
1と2は、毎日の全件チェックを自動化し、経験者が課題を選んでから担当者に届ける仕組みで解決できます。3は、定例で一緒に課題を選ぶ伴走支援が有効です。
代理店と併用する場合の分担
自社運用と代理店の併用は、珍しい形ではありません。代理店への委託と自社運用を併用している企業は54.4%にのぼるという調査もあります(テスティファイ調べ、2026年)。
併用する場合は、「どの媒体・どの判断を誰が持つか」を最初に決めておくことが大切です。広告アカウントの名義は自社にしておき、代理店には必要な権限だけを付与しましょう。
まとめ
自社での広告運用は、担当者1人の頑張りではなく、役割・計測・判断の基準という「仕組み」で回すものです。すでに自社で運用していて伸び悩んでいる場合は、AI×コンサルタントの並走もご覧ください。
よくある質問
広告運用の担当者は1人でも大丈夫ですか?
媒体を1〜2つに絞れば1人でも運用できます。ただし、休暇や退職で運用が止まらないよう、判断の基準と手順を文書に残しておくことが大切です。
未経験の社員でも広告運用を任せられますか?
任せられます。最初は経験者と一緒に課題を選ぶ定例を設け、判断の型を身につけてもらうのが近道です。
自社運用と代理店の併用はできますか?
できます。たとえば検索広告は自社、SNS広告は代理店というように、媒体ごとに分担する企業も多くあります。
出典・参考